あなたがここにいる幸せ(『透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~』)

昼休みに ふらっと 入ったネットカフェで、『透明のゆりかご』というマンガに出会いました。

「ちょっと読んでみるか」ぐらいの気持ちで読み始めたら、3話目ぐらいから涙がボロボロに。

昼休みにこれ以上読んではいけない本だと思い、kindleで買って家で号泣しました。

この本を読んで感じたのは、わが子が元気でそばにいることが、どれだけ幸せなのかということでした。

例えばこの本では赤ちゃんの死についての話が多く出てきます。(もちろんそれ以外のエピソードもあります)

中絶、母乳をあげているときの突然死や乳幼児突然死症候群など、その原因はさまざまです。

この本では、それらの死を描くことを通じて、子どもが元気でいてくれることが、大げさな言い方をすればどれだけ奇跡的なのかを、教えてくれているような気がします。

絵はお世辞にもうまいとは言えません。しかし伝える力には強いものがあると思いました。

わたしもひとりの父親として育児をしています。

育児をしていれば、どんなにかわいいわが子であってもいらいらすることはあります。

疲れてる時に泣き止まなければ途方にくれることもあります。

そんなときにこのマンガに出会いました。

もしわが子がこのマンガの子供と同じようなことになったら?

そう思うだけで涙が止まりませんでした。

「あなた」が元気でいてくれる。それがどれだけ幸せなことなのか。

「あなた」が産まれてきてくれた時どれだけうれしかったか。

思い出すと、今も少し泣きそうです。

「透明なゆりかご」は子どもが突然死するといった描写があります。

ですから心配性なお父さん、お母さんは読まない方がいいかもしれません。わたしもこの本を読むと、寝てる娘の様子をうかがってしまいます。

ただそうでなければ、お父さん、お母さんには一度読んで欲しいです。

育児の幸せを再確認できるはずです。

もちろん、子どもがいないかたでも十分満足していただけると思います。