観て損はしないエンターテイメント作品(映画『天気の子』)

先日『天気の子』を見てきました。評価が二分されているのを知っていたので、少し観るか迷ったのですが、映画館で観てよかった映画でした。

ここでは ネタバレはできる限りなしで、 紹介していきたいと思います。

ネタバレありはポッドキャストで話すか、別にネタバレ記事を書く予定です。


Podcastで話しました!(2019/09/08追記)

『天気の子』ネタバレ感想Podcast収録後記|ゆうびんや|note

PodcastをAnchorだけでなく、noteにもアップしてみました。 第19回 映画『天気の子』ネタバレ感想 by ゆうびんやの〇〇の時間 * A podcast on Anchor『天気の子』を観てきたので、ネタバレ含みつつ、感想を話しました。anchor.fm


まずは簡単な内容紹介を

内容紹介
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
https://www.tenkinoko.com/sp/story.html

というわけで、大ヒットとなった『君の名は』に続く、新海誠監督の最新作ですね。

『君の名は』ではRADWIMPSの歌や音楽との相乗効果で、感情を動かしてくるわけですが、今回の『天気の子』でもそれは健在です。

本当に音楽って、効果が大きいです。

少し脱線しますが、NHKで「恐竜超世界」というまじめなテレビ番組がありました。

そこでRADWIMPSの『tazuna』が流れるシーンがあるんですが、映像と相まって目が潤んでしまいました、本当に。

このまじめな番組でも、いい音楽は感情を動かします。作品のために作った曲ならなおさらです。

映画館で見たとき、隣の女性は号泣してましたね。

実際『君の名は』以降は映画館でアニメの予告を見ると、「映像と歌のコラボ」を前面に押し出している気がします。

そして本作のストーリーですが、ある意味王道です。

異常気象を軸にした話の中で、「賢い」選択と「愚かな」選択、どちらを主人公は選ぶのか、そして選択の結末はいかに?という王道ストーリー。

軸となる降り続ける雨という異常気象は、作品世界の中で大きな問題となるわけですが、実は異常気象の理由に詳しい説明があるわけではありません。

あるにはあるんですが、しっかりとした論理というか、解説はないんですね。

ただ天気については、古来からの伝承や実際の経験による蓄積があるため、観客側でイメージや情報を補える側面があり、あえて省いたのではないかと思っています。

音楽と映像、出演者の演技も、私としては満足の一作でした。

ただ、評価が分かれる理由も少しわかります。

上述のように説明不足の点もありますし、個人的にはあの「暴力アイテム」は必要だったのか?という点には疑問が残ります。

社会の規範から外れている描写が不快に感じる方もいるでしょうし、映画の結末に不満を持つ方もいるかもしれません。

実際、新海誠監督も以下のようにインタビューで答えています。

「いまの社会って、正しくないことを主張しづらいですよね。帆高の叫ぶ言葉は、政治家が言ったり、SNSに書いたりしたとしたら、叩かれたり、炎上するようなことかもしれない。でもエンタテインメントだったら叫べるわけです。僕はそういうことがやりたかった」
https://movie.walkerplus.com/news/article/200868/

わたしは、エンターテイメントして、観て損はない映画だと思っています。

そして音楽も映像も最大限に楽しむなら、やっぱり映画館です。

というわけで、ぜひ映画館に足を運んでもらえたらと思います。