才能と教育についても考えられるハートフルムービー(映画『gifted』)

内容紹介(映画.comより引用)
“生まれて間もなく母親を亡くした7歳のメアリーは、独身の叔父フランクとフロリダの小さな町でささやかながら幸せな毎日を送っていた。しかし、メアリーに天才的な特別な才能が明らかになることで、静かな日々が揺らぎ始める。メアリーの特別扱いを頑なに拒むフランクのもとに、フランクの母イブリンが現れ、孫のメアリーに英才教育を施すため2人を引き離そうとする。そんな母に抵抗し、養育権をめぐる裁判にのぞんだフランクには、亡き姉から託されたある秘密があった。”
https://eiga.com/movie/86935/

とりあえず7歳の数学の天才、メアリー(マッケンナ・グレイス)がとてもかわいかったですね。

生意気だけどとてもかわいいんです。

育て親役のフランク(クリス・エバンス)と海辺で遊んだり、夕陽をバックに話したりするシーンだけで仲の良さがわかります。

雰囲気がいいんですよね。

隣人のロバータ(オクタヴィア・スペンサー)と歌を歌うシーンはほほえましいです。

フランクやロバータとの仲の良さ、幸せな環境があるからこそ、天才に対してgifted教育が必要か、親の責任とはなにかといった養育権をめぐる裁判を通して語られることは、両方の立場が分かるだけに考えさせられます。

たとえばgifted教育に関しては、たしかに周りに合わせて教育を遅らせるよりは、その才能に合わせた教育を受けさせた方がいいのかもしれません。

しかし、最近すこし話題になったQuoraの記事にあったようにだいたいはある特定の分野(今作の場合は数学)における到達スピードが早いわけで、人間として早く成長できるわけではないんですよね。

集団での社会生活を通した経験というのは、数学に純粋に役立つことはないかもしれませんが、メアリーが将来いろんな人と幸せに過ごしたり、苦しいことを乗り越えるうえで必要なことを学べるはずです。

とまぁそうしたことも考えさせつつも、基本的には安心して見られるハートフルムービーでした。

(上映時間101分)