リュックベッソン監督の『LUCY』の紹介です。
簡単に内容紹介を引用します
マフィアの闇取引に巻き込まれたルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、特殊な薬が入った袋を体に埋め込まれ運び屋にされてしまう。しかし、体内で薬が漏れたことで彼女の脳機能は驚異的に覚醒。脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)が見守る中さまざまな能力が超人的に目覚める一方、少しずつ人間性が喪失し、自らを制御できなくなっていく。
この映画の楽しみ方は2通りあります。
まずひとつめが、ツッコミを入れながら観る楽しみ方です。
この映画はツッコミを入れようと思えば5分に2回ぐらいのペースでツッコミどころが見つかります。
「脳の機能の10%ってどう測ったんだろう」
「脳100%になるとすごいな!」
「ルーシーさん、もうちょっとうまく物事運べたよね!?」
みたいな、そういうツッコミどころがたくさんあります。
ただ上映時間が90分と短く、アクションなどに勢いがあるため、何人かでわいわいと見ながら楽しむにはこちらがおすすめです。
もうひとつの楽しみ方は突っ込みどころも全て受け入れて、「じゃあなぜそうなったの?」と考える楽しみ方です。
例えば少しネタバレになりますが、脳の機能が20%を超えてくると、電波に干渉できるようになります。
台湾からパリのテレビに自分の姿を写すなども簡単です。まぁ、私たちの脳ならたやすいことですね(受容)。
この現象をどうやったら起こせるのかを考えてみるのもおもしろいです。
他にもLUCYという名前は、最初期の猿人に付けられた名前でもあります。わたしたち人間の始まりを表す名前です。
ルーシー (アウストラロピテクス)
ルーシー (Lucy) は、 1974年 11月24日に エチオピア北東部 ハダール村付近で発見された318万年前の 化石人骨につけられた名前である。 アウストラロピテクス・アファレンシス (アファール猿人)の中で最初期に発見されたもののひとつであり、
そしてその事実は、脳の機能が覚醒した主人公ルーシーから、また新しい何かが始まる予感を感じさせます。
そうした観点から、映画の続きに想いを馳せてみると、想像が膨らみます。
90分と短めで、色んな楽しみ方ができる映画です。お時間あれば、観てみてはいかがでしょうか