家族とはなんだろう?(映画『万引き家族』)

家族とはなんだろうか。

そんなことを考えてしまう映画です。

国内国外問わず、数々の賞を受賞して話題になった本作、ご存知の方も多いかもしれないですね。

物語の始まりは、虐待されてベランダに放置されていた女の子りん(佐々木みゆ)を、柴田治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)が家に連れて帰ってくるところから始まります。

連れ帰った家には、信代(安藤サクラ)や初枝(樹木希林)、亜紀(松岡茉優)らの「家族」がいました。

この柴田家の面々と過ごす日々の中で、りんは「家族」を再び育んでいきます。

このりんと柴田家の間の絆を育むエピソードは、とても温かみがあるものです。

しかし、映画のタイトル通り、この家族は万引きをしており、それを悪びれもしません。

ストーリーのはしばしに差し込まれる、万引きなどの違和感、不協和音。

その違和感、不協和音は、どのような結末を、この「家族」に迎え入れるのか。

その結末は、「家族とは一体なんなのか?」と、もう一度考えさせます。

キャストも演技派ぞろいの本作、ぜひ見てみてください。