本書ですが、シナリオの書き方というよりは、シナリオを書く効果について書いてあります。
様々な効果が紹介されていますが、まとめればシナリオを書くことは「観察眼を育てる」のです。
まずシナリオは三人称視点で書きます。
自分のことも他人のことも外側から見たように書き、そこに心情などを入れることはできません。
客観的な状況を書くわけです。
そうすると自然、自分や周りの状況を客観視する能力が高まります。
しかし、シナリオはドラマや映画の映像のもとになるものです。
他の人が見ただけで分かるようにリアリティのある心情や事情を表現しないといけません。
そのために普段の生活から人を観て、その心情を察するように心がけるようになります。
誰かが起こした、その行動の裏側にある心情を予測することができます。
それは自分がどう対応するかを判断するのに、とても役立つはずです。
そして、人間関係もスムーズにしてくれるでしょう。
本書の中でもシナリオが人間関係に効果があることが繰り返し強調されています(少し多いぐらい)。
また、人の行動の裏側に潜む心情などを想像することは、今までの見方を変えることにも繋がります。
今まで一面的に見ていた事象を、違った角度から見ることができるのです。
このようにシナリオの効果について紹介している本書、もちろんどうシナリオの書くかについても分量は触れられています。
シナリオについて気になる方は読んでみてください。
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