言葉にすると見えなくなるもの(『鉄鼠の檻』) 「はいはい。左様でございます」 京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズ4冊目。 今回の舞台は箱根の山奥にある老舗の旅館「仙谷楼」と謎の寺「明慶寺」が舞台となります。 今回は仏教、特に禅がテーマとなっています。 こうして本の紹介を書いていると、言葉にすると全然伝わらない、言葉にすると違ったも… 言葉にすると見えなくなるもの(『鉄鼠の檻』)
ここは今から倫理です。① タイトルには倫理とありますが、哲学して作るものが倫理ですから、哲学も当然含まれますね。 『愛とか正義とか』は哲学どうやるかといったことについての本でした。 では哲学、倫理はどんな意味があるのか? 一言でいえば、「少し世界の見方を変えることができる」のです。 本書はそれを描いたマン… ここは今から倫理です。①
愛とか正義とか 手とり足とり!哲学・倫理学教室 「人生はゲームか?」という問いに対して、どう答えますか? そんな問いは不謹慎だと思う人もいれば、人生なんてそんなもんだとシニカルに言う人もいるかもしれません。 ただなんとなく思うのは、正解などなく、人それぞれじゃないのかな?ということです。 しかし、正解はあります。 じゃあ、その… 愛とか正義とか 手とり足とり!哲学・倫理学教室
会話とか言葉のリズムが好き(『違国日記』) 内容紹介(Amazonより引用 ) “35歳、少女小説家。(亡き母の妹) 15歳、女子中学生。(姉の遺児) 女王と子犬は2人暮らし。少女小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)は姉夫婦の葬式で遺児の・朝(あさ)(15)が親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、勢いで引き取… 会話とか言葉のリズムが好き(『違国日記』)
なぜ脳は、ヘンな夢を見るのか? 夢とは不思議なものです。あれだけリアルに感じた夢も、布団から出た時には忘れてしまいます。 本書はそんな夢についての本です。 わたしは夢日記の方に興味があって、この本を手に取ったのですが、おもしろく読むことができました。 まず夢を見るのはレム睡眠中と言われています。Rapid Ey… なぜ脳は、ヘンな夢を見るのか?
ベートーヴェンはすごかった(『ベートーヴェンを聴けば世界史が分かる』) 音楽は絵画や文学などの芸術と比べて、決定的にちがう部分があります。 それはお金です。絵画や文学などは大金持ちでなくてもなんとか食べていけるような生活も可能です。宮沢賢治やゴッホ、アンリ・ルソーなど慎まやかな生活を送った芸術家は多くいます。 しかしクラシック音楽はそうはいきません。… ベートーヴェンはすごかった(『ベートーヴェンを聴けば世界史が分かる』)
姑獲鳥の夏 “「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口くん」” 京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズ第1作にして、デビュー作。 確か講談社にいきなりダンボールで原稿用紙1200枚がドカンと送られてきて、その2日後にデビュー決定したとかしないとか。 そんな本作、ジャンル… 姑獲鳥の夏
日記をつける 日記について、ちょっと読みたいなぁと思い、読んでみました。 いや、なんでこんなにいろんな人が書いた日記を知ってるんでしょう。 例えば小説家ゴンクール兄弟の日記は、2人で同じ日記帳に書きつけます。兄が話した言葉を、弟が日記帳につけます。 そうすると、たとえば「私」と書いてあっても、… 日記をつける